2007年09月06日
〜災害Q&A62〜
○第3章
14.家庭での備え
Q62.地震発生直後をけがなく乗り切るためには、家屋の耐震補強以外でどのような備えが有効ですか?
A.一日の3分の1を過ごす寝室を一番安全にすべきです。寝室では家具の正面に寝ないようにし、高いところにものを置かないようにしましょう。また、寝室は2階の方がいいでしょう。
ある実験データでは、高さ1.2メートル、70kgのタンスは、倒れて人にのしかかると1.2トンの衝撃があるそうです。転倒防止金具で固定したりして家具の転倒を防ぎましょう。家具の上部と天井までの間をしっかりした段ボールの空き箱などで隙間なくぴっちり埋めるのも、効果があります。また、食器棚などの開き戸は、ストッパーなどで揺れによる扉の開放や食器類の飛び出しを防止します。しかしこうした対策は高齢者などにはなかなかできないので、日ごろからのボランティア活動で支援したいものです。
また、家具が出口をふさがないように配置を工夫したり、本などの重たいものはなるべく二階に置かないことも必要でしょう。
強化ガラス、飛散防止フィルムなどは、ガラスの飛散を防止するのに効果があります。
消火器は備え付けるだけでなく、いざというとき冷静に使用できるように使用方法を確認しておきましょう。
〜体験〜
『備え付けの消火器で火を消そうと思いましたが、ピンのはずし方がわからず、使えませんでした。情けなかったです。』