2007年03月02日
〜災害Q&A 51〜
○第2章 市民のきずな
12. 復興のまちづくり
Q51.災害の記憶を風化させないためには、どのようなことに注意すべきですか?また、神戸市ではどのようなことが行われていますか?
A.マスコミは、一段落すると報道を減らし、被災地以外では震災に関する情報を得る機会はなかなかありませんが、インターネットなどを使って常に情報を得てほしいと思います。
学校教育に震災などの災害に関する教育を取り入れ、次世代を担う子どもたちに防災に対する関心を持ってもらい、そして、子どもたちを通じて親への啓蒙も広げていきたいものです。
神戸市では、阪神・淡路大震災を忘れることなく、震災を記憶し、復興の歩みを後世に伝え、犠牲者の慰霊と市民への励まし、大規模災害に対する世界規模での連帯による復興の意義をアピールすることを目的として、慰霊と復興のモニュメントが設置されました。また、震災モニュメントを巡るウォーキングも行われています。
また、防災福祉コミュニティが学校と連携して、小学校児童が、地域住民と一緒に、1月17日に炊き出しをしたり、震災時の体験を聞いたりして、次世代につながる活動を行っている地域もあります。
《体験》
「行政・学識経験者・コンサルタント・まちづくりプランナーなどが毎回のように参加して、住民にビジョンを提案した。それが今、一つ一つ実現されている。自分たちが考えて考え抜いてつくった街だと思うと、10年間の疲れも癒されるときもあった。」