小樽市ボランティア・市民活動センター

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 〜災害Q&A〜

○第1章 震災の経験  
7. 避難所生活

Q33.避難所運営のコツは何ですか?

A.住民の自主運営が基本となります。被災者が自分たちで運営組織を作り、救援物資の配給などを学校の先生やボランティアとともに協力して運営していったところは成功例として報告されています。

 被災者のニーズに関しては、地域の人が一番よく分かっています。地域の人を中心に、その周りを支える体制が必要となります。また、男性は救助に走り回ったり、仕事に出かけたりして避難所にいないことが多いので女性リーダーが不可欠となるでしょう。

 集団生活にはルールが必要です。たとえばトイレの使用ルール、高齢者には毛布を2枚配給する等のルールを設定しておけば、トラブルは未然に回避できるものです。しかし、知らない人同士ではなかなかうまくいかないので、日ごろから顔見知りになることが必要です。「ちょっとだけ助けて、手伝って」と声を掛けながら少しずつ輪を広げていくことが必要です。

 ボランティアに支援してもらうことも必要ですが、地域の情報をわかっている人が中心になるべきです。地域住民が中心となってボランティアに気持ちよく協力してもらえる体制作りが大切です。そしてボランティアに全てを頼るのではなく、トイレ掃除などは地域住民が率先して行い、物資や食事の配給などをボランティアにお願いする方が円滑に運営できるでしょう。

 地域住民が主体となり、行政やボランティアと円滑に連携しながら少しでも快適な避難所生活を営める環境を作ることが、運営のコツといえるでしょう。

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