小樽市ボランティア・市民活動センター

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〜災害 Q&A 26〜

○第1章 震災の経験  
7. 避難所生活
Q26.救援物資にはどのような問題がありましたか?
A.困った救援物資としては、使えない古着、汚れたもの、高級コート、ドレス、ハイヒール、報道によって送られてきた大量のランドセルなどがありました。

 被災者が必要と感じた物資とそれが到着する時間が異なるため、救援物資の到着時点ではニーズが異なってしまいました。救援物資の受け入れと仕分けに多大な労力を費やせざるを得ないこともありました。

 そして、救援物資が集まってくると、今度は保管場所が絶対的に不足します。電池、ガスコンロなどももちろん必要ですが、新聞などで必要な救援物資の情報を発信すると一斉に集まってしまうので、物資を余らせてしまうこともありました。加熱しなければいけない食料や油の多いレトルト食品が届きましたが、温めることもできず、高齢者には得に食べにくいものでした。

 一方、同じ被災地でも、マスコミに報道された場所では多くの物資が届きましたが、報道されなかった地域に物資が届くには時間がかかりました。また指定された避難所にいる住民だけが食事の提供を受け、公園や広場でテントや車で寝泊まりしている人や自宅で生活し続けている人には、食事や救援物資が届きにくい状況もありました。

《体験》 「2日目に温かいみそ汁が配られた。寒さに震えていたので、あのときほど人の心の温かさを感じたことはなかった。」

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